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    【復讐の町 Badlapur】(2015年)復讐の先にあるもの

    • 2015.10.17 Saturday
    • 03:12

     

    IFFJ2015でこんなにも素晴らしい作品を、ラーガヴァン監督をお迎えして観ることができて本当に嬉しかったです。
    監督に今年一番の作品です!!とお伝えしました。

    【復讐の町 Badlapur ストーリー】
    最愛の妻と息子を、銀行強盗犯の襲撃によって亡くしたラグー(ヴァルン・ダワン)。強盗と殺人容疑で捕まったリヤーク(ナワーズッディーン・シッディキー)の周囲に近づき、妻と子の敵をとるべく自力で調べていくが、リヤークは決して強盗仲間の名前を言わない。そのまま時は過ぎ、15年経ちリヤークはあることがきっかけで出所し、仲間とコンタクトを取る。
    そこから、ラグーの復讐劇が始まった。
     



    …………〈ここから先はネタバレですのでご注意ください〉…………


    この映画の面白いところは、妻子を殺されて復讐心をたぎらせるラグーと、銀行強盗でかつ殺人犯のリヤーク、それぞれのキャラが最後まで自分の信念を曲げずに物語を進めていくうちに、観客がそのキャラに寄せる気持ちが逆転していくというところだ。

    冒頭シーンでは、罪のない母子を殺してしまった犯人リヤークには憎悪の気持ち、妻子を殺されて一人になってしまったラグーは哀れむ気持ちになる。リヤークに対して復讐心を持つのも当然に思える。しかし、物語が進むにつれて、だんだんとラグーの行動に同意しきれなくなってくるのだ。

    犯人のリヤークに反省の気持ちが全く見えないことが、妻子を殺されたラグーをさらにいらだたせる。
    自分ではなく、3週間前に知り合った仲間が殺ったのだと。カネは警察が半分持っていったかもしれないだの、自分は悪くない、ただ運転していたのだと言う。

    リヤークとはこんな男だ。売春婦をしている幼なじみのジムリの身請けをしたいがために、盗みを働く。奪った車の持ち主のミシャ(ラグーの妻)が騒いでどうしようもなかったからと撃つが、「自分はやっていない」の一点張り。仲間の名前は決して出さず、出所後に自分の取り分を受け取るべく、機会を見つけては脱獄を繰り返す。そうこうするうちに15年の歳月が経ってしまった。
    リヤークは20年の刑期まであと少しというところで病魔に侵されてしまった。

    囚人の支援活動をしているショーバという女性がラグーのところへやって来た。余命一年と宣告されたのリヤークに、最期は人間らしく生きてもらうため、刑期を短くする嘆願書を提出したいとのことだった。
    未だ復讐心に捕らえられているラグーは断る。するとショーバは言った。

    「あなたが嘆願書にサインしようがしまいが、リヤークの罪は神によって裁かれるでしょう。でもあなたは、妻子の写真さえも飾らず、まるで囚人のようね」

    15年間、妻子の思い出の品をしまい込み、まるで囚人のように過ごしてきたラグー。ここで余命一年のリヤークを許せば、彼の心はもしかしたら解放されたかもしれない。一方のリヤークも余生を母の元で安らかに過ごしたら。。

    リヤークの母も息子を釈放してもらうために、ラグーの元を訪れた。リヤークは15年経っても何も変わってなかった。釈放されたら相棒に会い、カネを受け取るつもりでいたのだ。ラグーはリヤークを釈放することに同意した、おびき出すために。

    15年の歳月は、傷をいやすどころか憎悪を増していくようであった。

    ラグーはリヤークの母から聞いた相棒の住所を訪れ、相棒のハルマンとその妻カンチャンに出会う。この二人を、ラグーは残忍な方法で殺害した。証拠隠滅のため、ショーバも利用した。

    ハルマンが殺され、もはやカネを受け取ることもできないリヤーク。恋人のジムリは他の男の元に。そして、余命一年の身体。リヤークには何も残っていなかった。

    リヤークはラグーに真実を告げた。
    「俺達は殺人犯だ。おまえの妻を殺したのは俺だ。混乱していたんだ。でもお前は冷静に二人を殺した。罪のない二人を」

    ラグーは15年前、自分の全てを一瞬で奪われ、
    リヤークもまた15年という歳月を棒に振り、病に侵され、そして何も残らなかった。

    リヤークは母に聞いた「おやじの長所は?」
    母はまともに答えない。
    「息子のいいところくらい、答えられるようにしてくれな」

    警察署にて、驚くべき行動をとったリヤーク。
    「ハルマンとその妻カンチャンを殺したのは俺だ、カネを受け取れなかったから殺した。」
    ラグーから聞いた、殺した方法と遺体を埋めた場所を言うリヤーク。

    ひょうひょうと刑務所に戻ってきた。

    リヤークという男は、本当にケチなゴロツキで、ロクデナシな男であった。運も悪かった。
    だが、ラグーの罪をかぶって、心静かに逝くことを望んだ。
    治療もせず、淡々と椅子を作っていくリヤークに、観客も安堵を覚えた。彼は救われた、と。
    (この演技がまた素晴らしく、監督が脚本段階からこの役にナワーズさんの起用を考えたのもうなずけた。)

    ジムリからリヤークの死を知らされたラグー。「みんなに2度のチャンスはないのよ。」

    ラグーは元々善良な人間だった。復讐のためとはいえ、罪の無い人を殺してしまった罪は永遠に消えることはなく、彼の心を蝕んでいく。それは魂が滅びるまで囚われ続けていくだろう。
    リヤークは、そんなことはきっと想像してはいなかっただろう、ただ、不運だった自分を思い、ラグーにチャンスを譲ろうとしたのではないだろうか。

    しかしながら、ラグーは永遠に誰にも許されることのない、出ることもできない自分の中の刑務所に閉じ込められた。

    「今日死にたい気がする」まさにそんな気持ちを表した曲である。



    メモ:http://www.hinditracks.in/2014/12/jee-karda-hindi-lyrics-badlapur.html
    http://www.bollymeaning.com/2014/12/aaj-mera-jee-karda-badlapur-lyrics.html

    ヴァルンの演技も見応えがあった。善良な一市民が、だんだんとダークサイドに堕ちていく姿が素晴らしくはまり役だった。
    ヒーローのイメージが元々あるので、それが覆されるのも良い効果になっていた。
    今後も楽しみな俳優です。
    Ratna

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